まず「需要が
あるか」を調べる
物件を探すより先に、やることがあります。
「そのエリアに、泊まりたい人はいるのか?」——ここを確かめずに物件から入ると、誰も来ない宿の家賃を払い続けることになります。
なぜ「物件」より
先に「需要」なのか
初心者がいちばんやりがちな失敗を、最初につぶしておきます。

安くて広い部屋が出てたんですけど…!
先に「ここに泊まりたい人がいるか」を見るんだ。
安くて広くても、お客さんが来ない場所なら、その家賃はただ毎月消えていくお金になる。
物件に恋をする前に、需要を見るんだ!


勘で当てるしかない気がするんですが…。
「泊まりたい人がいるか」は、願望じゃなくて"観測"で決まるんだ。
しかも、ほとんど無料で調べられるにゃ。
すでに営業してる宿のカレンダーや価格、自治体が出してる観光客の数——証拠は外に転がってるんだ。
順番に窓を開けていこう!

需要は「願望」でなく「観測」で決める。この一文がLv2全体の背骨です。物件・許可・採算、すべて需要があってこその話になります。
需要リサーチの
4つの窓
需要は、この4つの「窓」から観測します。1つずつ開けていきましょう。
🔗 ツールを開く:Airbnb/Booking.com/エアROI/AirDNA
大事な順番は ① 予約サイト → ② 観光統計 → ③ イベント。まず「すでに稼いでいる宿」を見るのが、いちばん早くて正直な答えです。
窓① 予約サイトで
「現実の稼働」を読む
いちばん強い証拠は、すでに営業している宿の予約状況です。無料で、誰でも見られます。
-
同エリア・似た条件の宿を3〜5件さがす
Airbnb(エアビー)とBooking.comで、候補エリアの「徒歩圏・似た間取り・似た定員」の宿を探します。
Airbnb / Booking.com
自分が出す予定の宿に、いちばん近いライバルを選ぶのがコツです。
気になったら開いて、お気に入り登録しておこう! -
予約カレンダーで「埋まり具合」を見る
各宿の予約カレンダーを開き、直近30〜60日でどれだけ「予約済み(選べない日)」になっているかを数えます。これが、そのエリアの現実の稼働率です。ガラガラなら需要が弱いサイン。
埋まっている日数 ÷ 60日 ≒ 稼働率 -
平日と週末で価格を見比べる
同じ宿でも、平日と週末・繁忙期で価格が変わります。3〜5件の平日価格・週末価格をメモすると、その地域で取れる単価の幅が見えます。前のLv1-4でやった「3件の平均×0.9」の素材にもなります。
平日 / 週末 / 連休 -
レビュー数と投稿ペースを見る
レビューが月に何件も付いている宿は、それだけ予約が回っている証拠です。レビューがほぼ無い宿ばかりなら、需要が薄いか、新規が育ちにくいエリアかもしれません。
月に数件付いていれば回っている
「埋まってる宿」
はこう見える
カレンダーの見方を1枚の図に。黒く塗りつぶされた日=予約済みです。塗りが多いほど、そのエリアに需要があります。
窓② 自治体の観光統計と
インバウンドデータ
予約サイトが「点」の証拠なら、観光統計は「面」の証拠です。そのエリア全体に、どれだけ人が来ているかが分かります。
| どこを見るか | 分かること | 探し方のヒント |
|---|---|---|
| 市区町村・都道府県の観光統計 | 年間の観光客数・宿泊者数・伸びているか減っているか | 「(地域名)観光 統計」「(地域名)宿泊者数」で検索 |
| インバウンド(訪日客)データ | 外国人がどの国から、どれくらい来ているか | 観光庁・自治体の観光協会サイトに公開資料が多い |
| 近くの観光地・空港・新幹線駅 | 「人が動く理由」があるか。アクセスの良さ | 地図で30分圏内の集客施設を数える |
| 大学・病院・工場・長期需要 | 観光以外の宿泊ニーズ(出張・工事・付き添い) | 後のLv9「閑散期を埋める」にもつながる |
ポイントは「増えているか / 減っているか」。今の数字より、トレンドの向きのほうが大事です。インバウンドが伸びているエリアは、多言語対応(=後のLv5でAIが大活躍)で一気に強くなれます。
窓③ 年間の
「イベント需要」
民泊の売上は、1年を通して平らではありません。「年に何回、街にお客さんが押し寄せる日があるか」を先に知っておきます。
- 季節の需要:スキー場・海・紅葉・桜など、その土地が混む季節
- 祭り・花火・イベント:地元の大きな祭り、花火大会、ライブ会場の有無
- 大会・学会・展示会:スポーツ大会、学会、ビジネス展示会など「ホテルが満室になる日」
- 連休・年末年始:全国共通の繁忙期。ここで単価を上げて稼ぐ
繁忙期に強いエリアは、その数日〜数週間で月の利益の大半を作れます。「ふだんは普通でも、年に数回バカ売れする」エリアは、初心者にとって意外な狙い目です。
窓④ 本気の調査なら
エアROI/AirDNA
無料の①②③で、需要の「ある/なし」はだいたい判断できます。
それでももっと精密に、数字で投資判断したいときの選択肢が、市場調査ツールの【エアROI(AirROI)】と【AirDNA】です。
気になったら開いて、お気に入り登録しておこう!
道具は「必要になってから」。まず無料の窓を全部開けて、それでも迷うならエアROI→AirDNA——この順番なら、お金を無駄にしません。
やってみよう:
候補エリアの需要を観測
やることは5つ。上から順番にやってみよう🐾
いちばん簡単で、いちばん楽しいリサーチ。①マップで候補エリアの地名を検索 → ②上の「ホテル」をタップ → ③「民泊」フィルタを選ぶ。これだけで、そのエリアの民泊が料金つきでズラッと出てきます。何軒あるか・いくらで出しているか——競合の顔ぶれと相場が5分で肌感になります。日付や人数を変えると、繁忙期の値段の跳ね方まで見える。(マップに載っていない物件もあるので、軒数はあくまで下限の目安)


候補エリア・似た間取り・似た定員で、近いライバル宿を3〜5件ひらく。気になったら開いて、お気に入り登録しておこう!
各宿の予約カレンダーを開き、直近30〜60日で「予約済み(選べない日)」が何割あるかを見る。これがそのエリアの現実の稼働率。平日・週末の価格も軽くメモ。
あなたは民泊(住宅宿泊事業)の市場調査アシスタントです。 これから挙げるエリアで民泊を検討しています。 エリア:〇〇県〇〇市〇〇エリア(最寄り駅・観光地も補足) 次の観点で、初心者向けに需要の一次調査をしてください。 1. このエリアに人が来る理由(観光・ビジネス・季節要因) 2. 年間で混みやすい時期(祭り・大会・連休など分かる範囲で) 3. 主な客層の予想(国内/インバウンド・家族/グループ/出張) 4. 私が自分で確認すべき「公的データ」や「検索キーワード」のリスト 不確実な点は「要確認」と明記し、断定しすぎないでください。
民泊の需要リサーチを始めたいです。 「〇〇エリア」で泊まりたい人がいるかを調べる手順を、 初心者向けに、無料でできる方法から順番に教えて。
AIの答えは「下調べのメモ」。最後は必ず、自分で予約サイトと観光統計を見て裏を取ろう(AIは古い情報を混ぜることがあるよ)。
AIを学べば、これを自分のPCの中でできます。エリア名を変えるだけで、何十エリアでも需要の下調べが一瞬。その「AIを自分の道具にする力」は AIエージェントコース で身につきます🐾
やってみよう:
「需要メモ」を1枚
やることは3つ。上から順番にやってみよう🐾
「どこを選べばいいか分からない」人は、この3択から:①自宅の周辺(土地勘が最強の武器)/②実家や、よく行く街(相場と空気が分かる)/③自分が旅行で好きな観光地(客の気持ちが分かる)。迷ったら3つ全部をGoogleマップの黙々作業(前のページの手順1)にかけて、いちばん民泊が育っている所から始めよう。
調べて需要が弱かったら?——隣の駅・隣の観光地に1つずらして、もう一周。完璧に選べなくてOK、この観測は何度でもやり直せるよ。
紙でもメモアプリでもOK。次の4点を書き出そう。
- 稼働の手応え:近隣3件のカレンダー、だいたい何割埋まっていた?
- 取れそうな単価:近隣の平日・週末価格の幅
- 繁忙期:年に何回、なぜ街が混むか
- 主な客層:国内/インバウンド、家族/出張など
1つ目はツール。有名なのはAirDNAですが、私のおすすめはエアROIというリサーチサービス。無料でほぼ使えて、体感ではAirDNAより実戦的です。ここで候補エリアの稼働や単価の当たりを付けます。
2つ目は、誰でも今すぐできるGoogleマップの黙々作業。マップに住所を入れる→「ホテル」で検索すると、民泊も一緒に出てきます。自分の住んでいる地区や候補エリアを入れて、どんな宿が何軒あるか、ひたすら眺める。地味ですが、競合の顔ぶれと密度が肌で分かります(マップに登録していない物件もあるので、あくまで下限の目安として)。
正直に言うと、いま民泊には業者(法人)もどんどん入ってきています。だからこそ、勘で選ばずリサーチで「勝てる隙間」を見つけてから動く——回り道に見えて、これがいちばんの近道です。
今日やったこと
この2つができたらクリア!まだのものは「スキップ」でもOK、あとで戻れば大丈夫だよ。
2つチェックすると「次へ」が押せるよ。物件より先に需要を見る——もう立派なオーナーの目だね🐾
Lv 2-1 クリア ✓
需要から見られたね!🎉
予約サイト・観光統計・イベント・(必要ならエアROIなど)。物件に恋をする前に「泊まる人がいるか」を観測する——ここが揺らがない人は、この先ぜったいに強い。次は、そのエリアで「そもそも民泊していいのか」を確かめます。